一睡もせず外でフラフラ

陽の光を見ると眠くなるという、オバケ体質がここのところ続くので、今日は徹夜で星新一の「きまぐれロボット」を読む。1つの話が4ページくらいの童話の短編集で、ロボットとか、薬とか、宇宙人とか、メカとか、そんな発明が何か問題を起こし、結果なるようになったりする。物語のおもしろさのレベル自体に、大人とか子供とかの境界線というか差みたいなものが無く、誰でも楽しめる内容になっていると思う。子供だからって手抜きはしない、でも難しくもしないといった感じ。文章が子供にも読みやすい。この本の、博士が何かを発明するタイプのストーリーは、「これが私の作った〜です」とか「すごい発明をしてしまった」みたいな始まり方をするのだが、これはドラえもんがポケットから道具を出さないと話が進まない、だから著者としては早い段階でドラえもんに道具を出してもらわなければならない、みたいなものだろう。そうすることで、半ば強制的に読者をストーリーに引き込み、数少ないページの中で話が急速に展開していくことになる。そのくせ、まさに童話といった感じで、この本の話のオチは、どれもあまり大したことがない。絶望の淵にいる人間を蹴落とすようなオチでも、あるいはそういう人間に救いの手が差し伸べられるようなオチでもなく、ただ単に道端でちょっとズッコケただけというようなオチ。大したことはないが、そううまくはいかないぞといった感じ。まあまあおもしろかった。そういえば「きまぐれロボット」はSTUDIO4℃ の製作したアニメーションがDVDで発売されている。声優はインパルスの板倉さんと、MEGUMIだけ。このアニメの方はSTUDIO4℃ だけあってなかなかおもしろい。原作をよりポップにした感じか。音楽に山本精一が参加してたりする。


バイトをしようとその店に電話をし、後に担当の人から電話がくることになって、緊張を解そうと、とりあえずここでビールをすすることにしたのだが、もしかしたら僕は本格的にビールが飲めなくなってしまったのかもしれない。ビールってのは炭酸飲料と一緒でシュワシュワしていて飲みづらく、麦の香りはいいのだが、日本酒と違って甘みもなく苦いだけだから。酒は飲めるけどビールはダメってどういうわけだ?この店でバイトすることになったらやはり軽くJ-POPにも詳しくならねばならんな。アジカンというのはいつ聴いてもくるりの二番煎じという感じがする。単純に質で比べても、くるりに勝るものがないと思う。

きまぐれロボット (角川文庫)

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きまぐれロボット [DVD]

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